The Tokyo Tower (モノクロフィルムで撮る東京タワー)

DIARY

今回はこのブログとしては珍しく、僭越ながら筆者が撮影したスナップ写真を投稿したいと思います。そもそも撮影すること自体が好きで、ここ最近は他人はおろか自分でさえもその撮影した写真を見返すことが極端に少ない筆者。でもこうやって記事にすることで自分自身でも改めて見返す機会にもなりますし、撮影日や撮影内容等の備忘録にもなるのでこの場を借りて投稿させていただきます。
例えば、せっかくこうやって自身のサイトを運営しているわけですから、撮影ジャンル別にいわゆる『ポートフォリオ』的なページをこの場で公開しても良いのかもしれません。しかし筆者はそのような “写真家” みたいなことはどうも性に合わないと感じているので、端的で軽快な日記風に公開するほうがくすぐったくなくて良いのです。

とは言え今回の写真は『山と星のBLOG』というブログタイトルとは似ても似つかない大都会の、しかも何のひねりもない、誰もが東京に来たら撮ってしまう “東京タワー” の日中のスナップ写真です。絶景でもなく、貴重な瞬間や奇を衒った構図を狙ったわけでもなく、美しい夜景でもなく、ただ漠然とそこに聳え立っていた333mの塔を、その周辺をぶらぶら歩きながら撮っただけのものです。

ただ自分自身、普段持ち歩いているスマホや大きなデジカメで何となく街を撮っても楽しめないと思い、今回は次のような縛りを設けて撮影しました。

カメラ:35mm判フィルムカメラ『YASHICA ELECTRO35CC』
フィルム:モノクロネガフィルム『ILFORD SFX200』
構図・主題:すべてのカット (36枚撮り) において東京タワーを構図の中に必ず入れる

YASHICA  ELECTRO35CC

今回の撮影において使用したカメラはこちら。
現在筆者が持っているフィルムカメラでは一番稼働率が高いお気に入りのヤシカの35mm判のコンパクトなレンジファインダーカメラ『YASHICA ELECTRO35CC』。このカメラについては近いうちに簡単なレビュー記事を投稿する予定でいます。

今回使用した『YASHICA ELECTRO35CC』

このカメラは以前に横浜へ街スナップを撮りに行ったときでも使用しました。個人的にとても使いやすいと感じる焦点距離35mmのレンズが付いたレンジファインダーカメラですが、どうしてもこの撮影日のように晴れた日中の屋外ではシャッタースピードが最速1/250秒というのがこのカメラの大きな欠点と今回も感じてしまいました。

『Yokohama Film-Logue』みなとみらい~山下公園

ILFORD SFX200

そして今回装填したフィルムはイルフォードの『SFX 200』を装填しました。もちろんこのフィルムを使うのは初めてでしたし、そもそも普段はコダックばかりで筆者はイルフォードのフィルム自体ほとんど使いません。
しかもこのフィルムはご存じの方も多いと思いますが、感光特性を赤外領域まで広げたモノクロフィルムになります。製品の詳細は下記メーカー公式の製品ページをご参照いただきたいのですが、最大740nmまでの近赤外領域に対応しており、本格的なクリエイティブフォトを撮影することができます。もちろんフィルターを通さなければ通常のモノクロフィルムと同様の撮影もできるので、今回は何のフィルターも通さずに撮影しています。

ILFORD SFX200|ILFORD JAPAN
SFX200 テクニカルデータシート(PDF)

すべてのカットに東京タワーを入れ込む構図

構図についてはすべてのカットに必ず東京タワーを入れることとして、テーマを明確にして撮影しました。いままでの街歩きスナップでは目的もなくただ目の前の街並みをなんとなく撮るばかりで、撮れた写真を振り返ってみても全体的に主題がボヤっとしていて筆者自身も散漫に感じていました。よほどの感性の持ち主でもなければ、やはり分かりやすいテーマにしたほうが写真全体にまとまり感があって良いのかなと思ってのことです。

撮影は2026年10月の3連休で行いました。
ここ数ヶ月、関東は歴史的な悪天候と言えるくらいに連日雨が続きました。好天となった10月の3連休はその反動か、みなさん遠方へお出かけした方が多かったのか、都内は海外からの観光客と思われる方々が少しいらっしゃったくらいでガラガラでした。

現像は今回『カメラのキタムラ』さんにお願いし(キタムラさんも外注ですが)、データ保存はデジカメによるデュープ撮影で行いました。『SFX200』は特殊なフィルムではありますが普通に現像してくれました。ちなみに料金は2,200円とちょっと高めでした。
デジタル化は1コマずつではさすがに手間がかかるため、我が『GFX』にて3コマ分ずつまとめて撮影して各コマごとに後からトリミングしました。ブログに載せたりするくらいであればこのくらいの画像サイズでも必要十分です。こういう時は高画素機の恩恵を感じます。

Film-Logue (PENTAX 645N、フィルムデジタイズ)


それでは拙いスナップ写真ばかりではありますが、ご覧いただければ幸いです。今回は1ロール、36枚撮りのすべてを撮影順に掲載させていただきます。もちろんそうなると当然ながら撮影した中から写真を厳選するわけではないのでミスショットや似たような構図が多いです。しかしそれも包み隠さずにすべて公開しないと今回のスナップ撮影の意味がありませんので、そのあたりはご容赦ください。

shoot 1

shoot 2

shoot 3

shoot 4

shoot 5

shoot 6

shhot 7

仕上がった写真を改めてこうやって眺めてみると、今回使用したモノクロフィルムの独特のコントラストや諧調表現を感じ、フィルムで写真を残す意義やおもしろさを感じました。
もちろんデジタルカメラのようにその場で撮影結果は見ることはできませんし、しかもモノクロフィルムだとカラーフィルムと違って現像に出しても基本的には即日には仕上がりません。しかしその撮影したフィルムがどんな感じで写っているのか、ちゃんと撮れているのか、ワクワクしながらその仕上がりを楽しみに “待つ” のも実にアナログ的で良いではありませんか。

デジタル化に際し、多少は明るさやコントラストは調整しましたが、諧調圧縮やガンマカーブを曲げるような処理はしておりません。今回このフィルムを初めて使用してみましたが、また使ってみたいと思えるほど気に入りました。

shoot 8

shoot 9

shoot 10

shoot 11

shoot 12

shoot 13

shoot 14

shoot 15

そもそも歴史的にみれば写真はモノクロで始まり、その後にカラー写真が主流になりました。記録媒体もフィルムからデジタルが主流になりました。つまり “モノクロフィルム写真” というものは原始的でもあり、今やもっとも相反する要素が詰まった写真文化でもあり、だからこそ現代にとっても大切にするべき表現方法、記録方法のようにも感じます。

なにもフィルム写真は懐古主義、ノスタルジアのためのものではないと筆者は考えます。フィルムで写真を残す意義はAIの進化がとどまらない現代にこそあるような気もしています。フィルム文化やアナログ文化が再認識され、末永く愛され存続することを切に願っています。

shoot 16

shoot 17

shoot 18

shoot 19

shoot 20

shoot 21,22,23

shoot 24

今回はとくに個人的に気に入ったショットなどはありませんが (そもそも自分自身スナップ写真が上手いとは思ってませんからね)、凡庸な写真ではありますが『shoot 11』あたりはフィルムがもつ独特な質感が出ているなと思いましたし、一見して “何気ない構図の心地よさ” があって良い雰囲気かなと思っています。

使用した筆者の『YASHICA  ELECTRO35CC 』は巻き上げ機構の動きが渋くて、最後のコマを撮り終えて巻き上げるときに引っかかってしまって、『shoot 35』と『shoot36』の途中で多重露光のようなミスをしてしまいました。こんなことがあるのもクラカメの面白いところです。

shoot 25

shoot 26

shoot 27

shoot 28

shoot 29

shoot 29,30,31

shoot 32,33,34

shoot 35,36

ちなみに今回撮影した写真を使用してスライドショー形式で動画も作成してみました。
よろしければそちらも合わせてご覧いただけたら幸いです。
TenMa YouTube Channel

 

今回の記事は以上になります。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

今後もこのような形でフィルム写真を掲載していこうと思っています。よろしくお願いいたします。]

 

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