前編ではニュートン式反射望遠鏡『ε-130D』を手に入れるまでの経緯や機材変遷、そして導入することに決めた理由などを取り上げてきましたが、後編の今回はこの望遠鏡の細かいスペックや、実際に導入に際して合わせて購入したオプション品や周辺機器、そしてファーストライトに向けての事前準備等を取り上げてみます。
何分、当方は天体望遠鏡に関しては素人も同然のため、先人たちの貴重な情報を頼りにせざるを得ないこともあり、まだまだ使いこなせるようになるまでは長い長い道のりであると改めて思っている今日この頃です。
- 『ε-130D』の概要
- 導入に際してのオプション品
- 山積みの事前準備
- Canon EOS『6D』導入
- ファーストライトに向けて
- (追記) 前途多難のテスト撮影
『ε-130D』の概要
それでは簡単にこの望遠鏡の概要について触れてみたいと思います。
この鏡筒は2013年に発売開始された鏡筒ですので今更感がありますが、実は今もなおコンスタントに売れ続けている大ベストセラーの望遠鏡でもあります。今後もこの鏡筒の購入を検討される方や、実際に購入される方も多いことでしょう。
スペック
基本的なスペックはこんな感じです。
まお、詳しくはタカハシさんの公式WEBサイトをご覧ください。
ε-130D|高橋製作所
今回は最新のイプシロンである『ε-160ED』と比較してみます。
ε-130D |
ε-160ED |
|
発売 | 2013年8月 | 2020年7月 |
合成焦点距離 | 430mm | 530mm |
合成口径比 | 1:3.3 | 1:3.3 |
補正レンズ | 2群2枚 | 2群2枚(内1枚はEDレンズ) |
イメージサークル | φ44mm | φ44mm |
メタルバック | 56.2mm | 56.2mm |
質量 | 4.9kg | 6.9kg |
価格 | 272,800円(税込) | 415,800円(税込) |
イプシロン光学系
詳しくはタカハシの公式HPをご覧いただきたいのですが、このイプシロンシリーズはニュートン式の反射望遠鏡の部類の構造ですが、タカハシ曰く『イプシロン光学系』と呼ばれる独自の光学系で、主鏡に双曲面(ハイパーボライド)を使い、接眼部に補正レンズを配した構成となっています。
前身である『ε-130』とはまるで違う光学性能を誇っていて、フルサイズ35mm判の周辺に至るまで星像が10ミクロン以内と、上位機種の『ε-180ED』に匹敵する性能と言われています。また旧型とは異なり補正レンズの枚数を4枚構成から2枚構成にしたことで歪曲収差が半分以下となっているとのこと。
空間分解能が優れていると言われているので、フルサイズカメラを装着して『430mm』としてはもちろん、例えばAPS-Cカメラを装着して換算『645mm』相当の望遠鏡としても十分撮影で使っていける素晴らしい光学系なのではと個人的に思っています。
光軸調整
さて、前編でも少し触れましたが反射望遠鏡というものは『光軸調整』という避けては通れない課題があります。
私は今までカメラレンズで撮影してきたわけですが、カメラレンズはただ単にレンズをカメラに装着して撮影することが出来ました。以前メインで使用していたサンニッパですが、実はGFXに装着したところケラレが片側に偏っていた個体でした。つまり軸が偏芯していた個体ということが分かっていましたが、もちろんこれは自分ではどうすることも出来ません。ニコンに持ち込んで相談するか、持ち込んだところでフルサイズ上ではまったく問題ないので調整不要と突き返されるかもしれません。
これは自分で調整しなくても使用できると言える反面、言い換えれば『自分で調整できる余地がない』とも言えます。そう考えれば光軸調整をしなければならないと言うのは、逆に言うと『自分で光軸を調整できる余地がある』ということです。
確かにカメラレンズや屈折式の望遠鏡よりは手をかける必要があって扱いに苦労する部分もありますが、自分で何とかすることが出来るというのはある意味では良い面とも言える部分です。それにこのように光軸を調整することで筐体自体に愛着が湧いてくる部分もあるかと思いますし、自分の筒の状態を常に把握できるという良い面もあります。
そもそもこの『ε-130D』は従来の『ε-180ED』に比べて光軸がズレにくい構造と言われていますし、調整作業自体も簡単になっていると言われています。
『 ε エクステンダー130D』の設定
実はこの鏡筒には専用設計されたエクステンダー『 ε エクステンダー130D』が設定されています。この5群7枚構成のエクステンダーを使用することでコマ収差の補正を行いつつ焦点距離を約1.5倍にして『650mm f/5』という望遠鏡として使用できるようになります。
周辺減光の落ち込みも少なくなってフルサイズ周辺の光量を60%以上を確保しています。この状態でフルサイズを装着してももちろん良いですが、こちらもあえてAPS-Cのカメラを装着すれば実に換算1,000mm弱の写野となるので、小さな系外銀河や小さめな星雲なんかも迫力あるサイズで撮影することが出来るのも大きな魅力となります。
実際、購入に踏み切るにはエクステンダーとしてはなかなかの金額ですが性能は申し分ないと言うところでしょうか。
導入に際してのオプション品
さて今回この『ε-130D』を購入するにあたり、オプション品や周辺機器も同時に購入しました。大きなものとしてはひとつが鏡筒バンド、もうひとつが電動フォーカサーです。
『K-ASTEC』鏡筒バンドセット
望遠鏡はそのままでは赤道儀に搭載することが出来ないため、何かしら保持するものを鏡筒に装着しなければなりません。今回、私はこの鏡筒のために専用設計されたK-ASTEC社製の鏡筒バンドセットを同時購入しました。
これにより安定して鏡筒を保持できるだけでなく、傾斜ハンドルもついているので赤道儀への積み下ろしの際にも非常に扱いやすくなりました。このようなタイプのバンドは一度しっかりとスパイダーを合わせたい位置に合わせればほぼ永続的にそのまま同じスパイダーの向きで撮影出来ることになります。
バンドの締め具合で星像に影響が出るらしいのですが、そのあたりも経験値を積んで行ければと思っています。
ZWO電動フォーカサー『EAF』
イプシロン光学系はF値が明るく(F3.3)ピント合わせが非常にシビアと言われています。折角シャープな鏡筒を使うわけですから、そのポテンシャルを可能な限り引き出したいところです。正確なピント合わせに関して以前はタカハシ純正の電動フォーカサーである『β-SGR』がありましたが現在は生産終了となっています。
そこで今回は現在最も勢いのある中国発の天文メーカーZWO社から販売されている電動フォーカサー『EAF』を同時に購入しました。鏡筒へのインストールのほうもショップさんにお願いしたので、すぐにでもPC接続によるステップ刻みでの電動フォーカス微動が可能となりました。
このフォーカサーにはハンドコントローラーも付属しているので、例えばPCを介さずデジカメのライブビュー画面を見ながらフォーカスを極微動させることも出来ます。願わくばクラッチ機構があればなお良かったですが、まァ撮影専用なのでそこまでは必要ないかなとも思います。
あとは現地でこのフォーカサーがトラブってピントが出せなくなるようなことが無いことを願っています。
その他のオプション品
その他、この望遠鏡とデジカメを接続するためのカメラマウントもニコンとキヤノンの両方を購入しました。現在は天文用途でニコンのデジカメ『D7100改』を使っていますが折角のイプシロン、イメージサークル44mmの隅々までシャープと言われている光学系ですからフルサイズカメラを使ってみたいと思っていますので、これでニコンとキヤノンの両方のフルサイズカメラを使うことが出来るようになりました。
いずれ私も天文用のモノクロカメラと言うものを使ってみたいですが、それは追々ということで、しばらくはデジカメで撮っていくつもりです。
あとはもちろん光軸調整用にセンタリングチューブやセンタリングアイピースも購入しました。実際に鏡筒が手元に来てから工場でしっかりと合わせてあるという光軸の状態を見てみましたが、まだ全く分かりません…。
これも慣れていくしかありません。
山積みの事前準備
今まで使ってきたカメラレンズとは違い天体望遠鏡、特にこのニュートン式反射のイプシロンは基本的には届いてすぐに撮影できるというものではありません。
いくつかの準備作業が必要になります。
それが結構な沼で、この準備に数週間は余裕でかかってしまいました。
今現在もまだ完遂した状態とは言えませんが、すぐに対応できる簡単なものから順に列挙します。
①搬送用のケース
最近では遠征用または保管用に専用ケースが付属したり別売りで設定されている望遠鏡もありますが、タカハシにはそういったユーザーフレンドリーさはありません。ユーザーが自分で何とかしないといけません。この鏡筒を購入してからと言うものホームセンターに足繁く通うようになりました。
反射望遠鏡ということで搬送中に光軸がズレることもあるかもしれませんので、可能な限りそれを防止するために丈夫な作りで、尚且つ空いたスペースをクッション的なもので埋めるのが無難でしょう。徹底的にこだわるならペリカンケース的なものを購入して鏡筒の形にクッション材を切り抜くのが良いでしょうが、そこまでするつもりは毛頭ありません。
こちらはすでに対応済みとなりました。
②フードの作成
反射望遠鏡なので迷光や結露防止のためのフードもカメラレンズや屈折式望遠鏡のように付属ではありませんので、こちらも自作しなければなりません。以前いつかこのような時が来ると思っていたのでサンニッパ用に一度練習がてら作ったことがありました。
今回も先人たちの情報をもとに挟み込み方式によるバッフル(遮光環)付きのフードを作ってみましたが、いくつかミスってしまい前回作ったものより低品質になってしまいました。これはいつか作り直したいところですが、こちらも一旦は対応済みとなりました。
③フラット用光源の確保
今まではカメラレンズを使っての撮影だったので正直言ってフラットは適当に撮影しても問題ありませんでした。以前は現地で撮っていたこともありましたが、面倒なので最近は家でPCモニターを使って撮ったフラット画像を使い回していました。
しかし反射望遠鏡は光軸の状態が毎回全く同じことは考えられないですし、カメラの装着位置の微妙な相違やセンサーゴミの除去を鑑みて毎回現地で撮るつもりでいます。しかし薄明光を利用したフラット撮影は時間が経つにつれて輝度がどんどん変わってしまうので、この反射鏡筒導入を機にELパネルを使ってのフラット取得をするつもりでいます。これであれば現地にて安定したフラット撮影が可能になると思います。
ネット上には比較的安価で軽量なフラット撮影に使えそうなELパネルが多くて驚いていますが、今回試しに購入してみたのはいわゆる『トレース台』のようなものでサイズはB4サイズ。USB給電や調光も可能と言うものです。とても安価で約700gと軽量なので、使ってみてこれで良ければトラブル時のサブ用としてもう一つ欲しいところです。光量が大きすぎるようならばトレーシングペーパーを挟んだりして調整するつもりです。
④乾燥空気送風システムの作成
天体撮影は夜通しの撮影となりますので湿度の高い日本においては夜露や曇り防止等の対策は必須となります。カメラレンズや屈折鏡筒であれば市販のヒーターバンドで対策することが出来ますが、外径の大きな反射鏡筒ではその手が使えません。
ベテランの方々は筒の中に乾燥させた空気を送り込むような装置を自作されている方も多く、私もそれを見習って作成するつもりでいます。具体的にはいわゆる “水槽用のブクブク” を送風機として、そこからシリカゲルを通過させて乾燥させた空気を鏡筒内に送り込むような装置となります。
この記事を執筆している現在、こちらは対応中です。
(追記) 無事こちらの作業も完了しました。
⑤主鏡押さえの爪隠し(主鏡マスク・絞り環)の作成
現在思いつく事前準備のもっとも難しい大仕事と思っているのが主鏡を押さえている3点の爪の出っ張りを隠すマスクの作成です。この『ε-130D』はデフォルトの状態ではその爪のわずかな出っ張りのため明るめの星の光条に回折の影響が出てしまします。
気になる方は気になるものですし、気にならない方は気にしない程度のものですが、私はデフォルトで撮影されたその画像を見た時に気になりました。最新のイプシロンである『ε-160ED』ではデフォルトで対策された状態で販売されていますが、この『ε-130D』はユーザーのほうで対策する必要があります。正直言ってこの辺りはたとえ価格が上がっても良いのでメーカーさんの方で対策していただきたい部分です。
マスクを作るにはもちろん主鏡を一旦外さないといけないですし、光軸調整をまた1からやり直す必要があるので、まだまだ超ビギナーの私はハードルが高い作業になります。こちらはこの鏡筒の扱いに少し慣れてからでも良いかなと思っています。
Canon EOS『6D』導入
前編でも取り上げましたが今まで天体撮影ではニコンの『D7100』というAPS-Cセンサー(DX機)を搭載したデジカメをIR改造して撮影してきましたが、実は今回この『ε-130D』の導入を機にデジカメも新たに追加導入しました。
それが2012年発売開始、今更感満載と言える10年以上前のモデルであるキヤノンの『EOS 6D』です。
ニコンとキヤノン
さて、今まで私は天体に限らず撮影機材はNikonを中心に使ってきました。それは実はフィルムの頃からで、ニコンさんの一眼レフカメラやレンズに対するモノ作りの姿勢というものの信頼性を感じていたからです。現在は一眼レフではなく軽量化の意味もあってミラーレスを使うようになりましたが、その転換点もあって普段の撮影(山岳・風景)ではニコンから富士フイルムの『GFX』に鞍替えしています。
そういうこともあって実は今の今までCanonというメーカーのカメラというものは一度も使ったことがありませんでした。それは私が長らく風景や山岳写真を中心に撮影をしていたことも大きな要因ですが(ニコン製品は屋外で手荒に扱っても壊れにくいタフさがありました)、今回この『ε-130D』の導入に合わせるように初めてキヤノンのカメラを購入しました。
それがすでに天文業界ではもはや “標準・基準” という地位を確立していると言っても過言ではない名機『EOS 6D』という一眼レフカメラです。
ニコンのデジタル一眼レフというのは誤解を恐れずに言えば『無骨で頑丈』というイメージ。対してキヤノンは『スタイリッシュで都会的』という “シュッ” としたイメージで、デザイン的にもより人間的な柔らかさを兼ね備えた曲線的な感じ。
改めてこうしてキヤノンの一眼レフを手にして感じる印象は非常にきめ細やかな配慮がなされた、使うユーザーに寄り添ったモノ作りをしているなという印象を持ちました。このあたりがニコンとの思想の違いでしょうか。
なぜ『EOS 6D』か
ではなぜ今、2012年発売開始のこの少し古めかしいキヤノンのカメラを買ったかというと、もちろんこういう機会でもないと一生キヤノンを知らずにカメラ人生を終えるなと思ったという部分もあるのですが、何よりも『天体での実績』がNo.1だからです。
多くのデジタル天体写真ファンに愛され続けた理由はいくつもあるかと思います。
・『EOS Utility』が無償で使える
・天体撮影特化型の『Backyard EOS』が使える
・比較的安価で入手可能
今まで使ってきた『D7100』はハヤタカメララボさんにて『HKIR』というIR改造をしたものですが、せっかくなので今回は違う改造をしてみたいというのもありました。それが『SEO-SP5』という改造です。
『SEO-SP5』改造
先述しましたが新鏡筒がフルサイズの隅々まで点像再現性に優れた非常にシャープな鏡筒と言うことでやはりフルサイズカメラで撮影したいところです。ただ『ε-130D』はF3.3と明るいので “スケアリング” が重要になってくるのは容易に想像できます。今回改造依頼した『SEO-SP5』改造はそのスケアリングを厳密に、もっというなればメーカー出荷時よりもさらに高精度に調整していただける改造となります。これにより星像になにか不具合があった場合、まずスケアリングエラーは無いという判断が可能で、そのほかに原因があると推測され対応しやすいという大きなメリットが得られます。
もちろん実績のある瀬尾さんによる改造と言うことで安心感もあります。改造費用が高くなっても良いので『SEO-SP4』改造のほうを依頼したかったのですが、すでに改造用の部材が無くなったということで『SEO-SP5』改造となりました。
『SEO-SP5』改造についての詳細 ↓
SEO-SP5|天体改造
これにより改造デジカメがフルサイズとAPS-Cの2台体制となり、撮る対象に合わせて『430mm』と『645mm(疑似)』とで使い分けることが出来るようになりました。
ファーストライトに向けて
前編・後編に渡りかなり長くなってしまいましたが今回は初めての天体望遠鏡、それもタカハシのニュートン式反射望遠鏡『ε-130D』を導入したという記事でした。これを機に今後もっと深く天体写真の世界に足を突っ込むことになりそうですが、天体撮影は末永く楽しんでいけるものですので、いままでと同様に急がず慌てずマイペースで進めていこうと思っています。
ファーストライトまではモチベーションを高く維持できるかと思いますが、おそらくそう簡単にいきなり良画像が撮れるとも思っていません。様々な問題にぶち当たるかとは思いますが、まずはしっかりと今できることを準備して、この鏡筒を本当の意味で自分のモノとして扱えるように慣れていきたいところです。
いままで数年にわたってカメラレンズを使用しての星野写真を撮影してきましたが、今ようやく本格的な天体写真という世界のスタートラインに立てたと思っています。
(追記) 前途多難のテスト撮影
様々な準備をして、先日テスト撮影を敢行することが出来ました。しかし大きな問題にぶち当たってしまい前途多難な船出となりました。
樽口峠遠征
2023年5月某日。
まもなく天体撮影にとって厄介な季節である “梅雨” がやって来るということで、その前になんとかお試し程度でも良いので一度星に向けてみたいと思ってGPVと睨めっこしていましたが、ようやくテスト撮影出来そうな夜がやって来そうでした。しかし残念ながら近場の撮影地は雲がかかる予想でしたので東北方面への大遠征となってしまいました。
場所は本ブログでもおなじみの東北は山形県小国町の『飯豊連峰の展望台』として有名な樽口峠。昨年2022年も7月に訪れていて、その時は星野のほかに飯豊連峰を絡めた星景写真も撮影していました。
『Advanced VX』赤道儀、壊れる…。
“前途多難” というのは『ε-130D』に何か不具合があったわけではありません。不具合のあったのは赤道儀の方でして『Advanced VX』がついに駄々をこねて動かなくなってしまいました。動かなくなったのは赤緯部分で、赤経その他は何の問題もありませんでした。実はこの現象は前々からあって騙し騙し使ってきたのですが、ついにうんともすんとも反応が無く、完全に機嫌を損ねてしまいました。
ただせっかく大遠征までして、しかも見上げればとんでもなく美しい星空。ここを逃すのはさすがに惜しいということで、手動にて明るめの有名天体を導入し、半ば強引に1軸駆動のみのノータッチでテスト撮影をしました。今考えればPHD2による1軸のみのガイド撮影も可能でしたが、当日の現場ではいろいろとテンパッてしまってISO感度を高くして露光時間を短くする方法で撮影してみました。
今後必要なこと
こうやって実際に星に向けてみて改めて分かったのは『ε-130D』に関してはやはりピント精度の追い込みが絶対不可欠であると感じました。非常に細かくステップ微動できる『EAF』の性能を存分に引き出すにはやはりバーティノフマスクは必須かなと思いました。それに伴い今後はデジカメの背面液晶ではなくPCモニターでの確認も必要と感じました。
肝心の赤道儀は修理に出すか、サンニッパよりも明らかに重くなった『ε-130D』用にもう少し余裕のある赤道儀を新たに導入するか、という選択になるでしょうか。天体撮影にとっては不遇の季節がやって来てしばらくはすっきりとした撮影機会というのも期待できないので、今後天気が安定して涼しくなるくらいまでには何かしら動かないといけません。
(以上、追記)
最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございました。
今回の記事は以上になります。
天体撮影という少しマニアックなジャンルがもっともっと広がることを願って…。