宝登山のロウバイ園

DIARY

2020年1月下旬、ロウバイを愛でに宝登山へ。
岩畳やライン下りで有名な埼玉県長瀞町の宝登山山頂に咲き誇るロウバイは花の少ない寒いこの時期に愛でることができる貴重な花々。

私は2月に可能な限り毎年のように見に行くのですが、今年は暖冬ということで1月下旬と早めの鑑賞に行きました。

蝋細工のような可愛らしいロウバイ

宝登山のロウバイ園は関東ではとても有名な『観光地』であり、さらに『宝登山ロープウェイ』の存在もあって老若男女の多くの方が訪れます。

私は混み合うような観光地や有名撮影スポットがあまり得意なほうではないので、いつも混み合う前に早出して宝登山に登っています。そしてロープウェイが動き出す時間帯あたりで下山するようにしています。

宝登山は標高500m弱と低山なので登山というよりは軽いハイキングのようなものなので、ロープウェイを使わずとも比較的楽に登ることができます。

この日は日の出をすこし待ってからの登山となりましたが、さすがにこの時間に登る方は少ないようで、登山中も山頂に着いてからも誰にもお会いしませんでした。

肝心のロウバイの咲き具合もそこそこで、やはり暖冬の影響か1月にしてはすこし早い印象でした。

ちなみに宝登山のロウバイ園では三品種『和蝋梅』『素心蝋梅』『満月蝋梅』というロウバイが植栽されているそうです。
個人的には『素心蝋梅』の可愛らしい咲き方が好みですが、ロウバイはその名の通り蝋細工のように美しく可憐に咲き誇ります。
英名の『Winter Sweet』が表すように最盛期にはあたり一面に甘い香りが漂います。

ロウバイ園を飛び回るジョウビタキ(雌)

まだ誰もいない静かなロウバイ園には野鳥たちも多くて、人慣れしたジョウビタキやツグミ、シジュウカラ、コゲラ、そして登山中にはホオジロの群れも見られました。

残念ながら天気のほうは快晴とはいきませんでしたが、それでも武甲山や両神山など秩父や奥秩父の名山もきれいに眺められました。

咲き誇るロウバイと武甲山

やがて日が高くなり始めるとハイカーの姿もちらほら…。

宝登山を起点としての『長瀞アルプス』と呼ばれる縦走コースを歩かれる方々や、私のように早朝のロウバイを撮影しようという方々も。

『長瀞アルプス』は私も何回か歩いていますが、のんびりした里山感があって日向ぼっこをしながら日頃の運動不足を解消するには良いコースです。

こういう里山はアルプスなどの高山とは違う良さがあるので、わざわざ『長瀞アルプス』と名付けるのは個人的にはどうかとは思いますが“客寄せ”的にはインパクトがあるのでしょうか。
まあ実際私も『長瀞アルプス』というキャッチーなネーミングに引き寄せられて歩いた口ではありますが。

ロープウェイの運行開始とともに多くの観光の方々がやって来られたあたりで撮影を切り上げ下山を開始。
花は撮りだすとそれこそキリがないのでこの時間あたりがある意味で私にはちょうど良いのです。

宝登山はこのロウバイシーズンの後は梅や福寿草、春には桜やツツジが咲いて本格的な花シーズンを迎えます。

ロウバイの寒い季節ながらも可憐に咲き、我々鑑賞者をほっこりした気分にしてくれる暖かな存在感。まさにロウバイの花言葉である『慈愛』そのもの。

今年は少し早めの鑑賞でしたが毎年ロウバイを愛でると、

『もう少しで暖かな春がやって来る』

と、いつも思うのです。