今回は今後予定されている注目の写真展のお知らせです。
※私(筆者)の写真イベントではございません。
私の友人で写真仲間でもある彼ら二人で開催する今回の写真展、実は以前に彼らから「ふたりでやってみたい」という意向があることは存じておりました。それが具体的にいつになるのやらと首を長くして私も待っていたわけですが、ついに実現されることとなりました。
Masashi NARITAさん(以下まさ太郎さん = この呼び名に慣れてしまっていますので)にとっては今回が初の写真展、KEI Onishiさん(以下慧さん)は以前に当ブログでも共有させていただいた2023年1月開催の個展『logos』に引き続き2回目の写真展となります。
以下は開催される東京都は渋谷区恵比寿にあります弘重ギャラリーさんHPに掲載されている本写真展の公式ステートメントです。
登山体験を経て個人の中であたまをもたげ、ぽつぽつと心に根付き、そして山岳への審美感の根源になるものを示す。
これはなにか。
この展示では、山岳美の真理は登山者に内在する登山体験であるという仮説に基づき、鑑賞者のそれを惹起させるとともに、個人の “直接体験” と展示作品の融和によって、真の山岳美を追求することが目的である。
さて、このステートメントを拝見するに何やらただならぬ雰囲気、如何にも彼ららしい独自性に富んだ写真展であろうことは想像がつきます。単にいわゆる “The 山岳写真” といった作品の羅列ではなく、彼らの山への想い、写真哲学、思想がふんだんに散りばめられた “一筋縄” ではない写真展になるのではないかと私もたいへん楽しみにしております。
実はこのお二人には去る2024年2月に私が主催した写真展『北アルプス須臾邂逅、巡る光』にてたいへんなご尽力を頂いて、会期前日の雨中での搬入作業や設営作業、具体的な設置アイデアなど大きなお力をくださいました。慧さんに至っては事前の案内状の配布にはじまり、3日間のうち2日間の在廊や最終日の撤収作業など、展示イベントに不慣れな私を全面的にサポートしてくださいました。
さらにその展示会において、まさ太郎さんが立山で撮影した写真『移ろい』の撮影データをお借りして私が現像およびプリントを手掛けた作品も展示させていただきました。
もちろん写真仲間だからと言って私と彼らはいわゆる “仲良しグループ” なんかでは決してなく、一人一人が自らの思いを大切に、彼らは彼ら独自の思想を土台に活動し、私も私で彼らとは違う解釈による作品制作や写真哲学を標榜しております。そして、当然まさ太郎さんはまさ太郎さんによる解釈の作品があり、慧さんは慧さんでまた違った切り口で写真に対峙しているはずです。
私が今回の展示で最も期待してるのはその彼ら同士の作品を通した強固な “繋がり” と同時に “せめぎあい” “ぶつかり合い” みたいなものです。そしてその彼らの作品と対峙した我々鑑賞者によりそれは昇華され、きっとその先にこそ彼らのステートメントにて表現されている “真の山岳美” なるものがぼんやりと浮かんでくるはずです。
今回はすべてお二人それぞれご自身の手によるオリジナルプリントでの展示ということで並々ならぬ気合をひしひしと感じております。この機会にぜひ多くの方々に足を運んでいただき、新たなる山岳写真表現をその目で、その体で実体験して頂きたいと願っています。
ちょうど会期の頃は関東地方は梅雨真っ最中でしょうし、その後にやってくる夏山へのモチベーションの高揚の大きなトリガーとなるイベントになろうかと思います。
何卒、よろしくお願い申し上げます。
『残象 -after image- 』Masashi NARITA / KEI Onishi 写真展
〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-10-4 弘重ギャラリー1F cafe gallery
2024年6月18日(火)~23日(日)
11:00~19:00(※最終日のみ17:00まで)
Masashi NARITA|Instagram / YAMAP
KEI Onishi|Instagram / 心象スケッチ
慧さんと私が対談形式で山について語ったYouTubeクリップ ↓
※本記事は主催であるお二人の許可を得て投稿しております。